ボドゲカフェや会社の集まりでパーティーゲームにハマると、そのうち「もう少し歯ごたえのあるやつ」が欲しくなります。なった人向けの記事です。僕自身はスマホ 1 台で遊べるパーティーゲームを作っている人間なんですが、重めのボードゲームも大学の部室と職場でずっと回してきました。次の 1 箱を、入門しやすい順に 5 つ。
先に結論: 入門しやすい順にこの5箱
- カルカソンヌ21 — 2〜5人・約40分。手番がタイル 1 枚とコマ 1 個だけ
- 街コロ (新装版) — 2〜5人・30分。他人のサイコロでも稼げる
- カタン スタンダード版 — 3〜4人・約60分。交渉が主役の定番
- モダンアート — 3〜5人・約60分。競りで相場をみんなで作る
- ドミニオン: 第二版 — 2〜4人・約30分。デッキを育てるやり込み枠
上の 2 箱は初回からすぐ回り、下へ行くほど覚えることが増えて深くなります。2 人で遊ぶなら、上の 2 箱かドミニオンを選んでください (カタンとモダンアートは 3 人から)。
1箱目ならカルカソンヌか街コロ
カルカソンヌの手番は、山からタイルを 1 枚めくって地図につなげ、置きたければ自分のコマを 1 個置く。以上です。道や都市がつながって完成すると、置いたコマが得点になる。手番が軽いから待ち時間がなく、初めての人がいてもその場で始められます。これで 2001 年のドイツ年間ゲーム大賞、しかも世界選手権まであるんだから恐ろしい。
街コロはサイコロの出目で建物が収入を生み、コインをためて自分の街を広げるゲーム。カフェを建てておくと、他人が 3 を出したときにその人から徴収できます。つまり他人の手番でも自分の街が稼ぐ。人の番を眺める時間が、そのまま自分の期待の時間になります。うちの職場では何回もやって、どの建物を伸ばすかをみんなで検討してきました。
1箱目の2箱
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カルカソンヌ21
メビウスゲームズ
- 2〜5人
- 約40分
- 1手番が軽い
手番はタイルを 1 枚めくって地図につなげ、置きたければコマを 1 個置く。それだけで、道や都市が完成すると置いたコマが得点になる。2001 年ドイツ年間ゲーム大賞のロングセラーで、手軽なファミリーゲームなのに世界選手権が開かれるほど戦略が深い。1 手番が軽くて待ちがないので、頭を使う系の 1 箱目にちょうどいい。カルカソンヌ21 は現行のリニューアル版。
街コロ (新装版)
グランディング
- 2〜5人
- 30分
- 箱がかさばらない
サイコロを振ると出た目に対応する建物が収入を生む。他人の出目で稼げる建物もあるので、人の手番も自分の番のように出目を見守ることになる。ためたコインで建物を買い足し、ランドマークを先に全部建てた人の勝ち。ドイツ年間ゲーム大賞 2015 の最終ノミネート作で、7 歳以上から遊べる易しさなのに、どの建物から買うかの路線の違いがちゃんと出る。新装版は箱が従来の半分で持ち込みやすい。
慣れてきたらカタンとモダンアート
カタンの本体は交渉です。手番でサイコロを振ると、出目の土地に開拓地を持つ人全員に資源が入る。足りない資源は「羊 1 枚と木 1 枚、換えない?」と隣と取引して集めます。ゲームの外の駆け引きが得点に直結するから、同じメンバーでも毎回展開が違う。約 60 分、拡張なしは 3〜4 人用です。
モダンアートは絵画の競り。全員が画商になって手札の絵をオークションに出すと、多く売りに出された画家の絵ほど高く換金されます。自分が売ると、相手の持っている絵の価値まで上がってしまう。ここが悩ましくて、うちの卓ではゲーム理論をちゃんと考えて、値付けの根拠を議論しながらやっていました。読み合いそのものを楽しむ 1 箱です。
慣れてきたら2箱
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カタン スタンダード版
ジーピー
- 3〜4人
- 約60分
- 交渉が主役
手番でサイコロを振ると、出目の土地に開拓地を持つ人全員に資源が入る。集めた資源で道や開拓地を伸ばし、足りない資源はプレイヤー同士の交渉で調達する。この交渉と戦略、そして運のかみ合いが、世界中で遊ばれ続ける定番たるゆえん。スタンダード版はボードやカードのデザインを一新した現行版。拡張なしは 3〜4 人用で、1 回約 60 分の腰を据える枠。
モダンアート 日本語版 (2025年版)
ニューゲームズオーダー
- 3〜5人
- 約60分
- じっくり60分
手札の絵画カードを順番に競売にかけ、カードに記されたオークション形式で全員が値を付け合う。落札した絵はラウンド末に換金されるが、その回に多く売りに出された画家の絵ほど高くなる — つまり売る行為そのものが画家の相場を動かす。1992 年から遊ばれ続けるクニツィア作の競りゲームの古典で、値付けの根拠を口に出して探り合ううちに 1 時間が消える。今日はこれ 1 本と決めた日に。
やり込みたくなったら: ドミニオン
最後は、僕が部室や家で深夜にじっくりやってきた本命、ドミニオンです。全員が銅貨 7 枚と屋敷 3 枚の同じ 10 枚デッキから始めて、手番はアクション 1 回とカードの購入 1 回。買ったカードは自分の山札に混ざります。つまりゲーム中に自分のデッキそのものが育つ。
何を買うかがそのまま戦い方になるので、頭を使う手応えは 5 箱で一番。なのに 1 ゲームは約 30 分・2〜4 人と軽いんですよ。うちの卓では、組み合わせを変えてもう 1 戦を繰り返して深夜になっていました。
やり込み枠の1箱
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ドミニオン: 第二版
ホビージャパン
- 2〜4人
- 約30分
- デッキが育つ
全員が銅貨 7 枚と屋敷 3 枚の同じ 10 枚デッキから始め、手番にアクション 1 回とカードの購入 1 回。買ったカードは自分の山札に混ざっていくので、ゲーム中に自分のデッキそのものが育つ。何を買うかがそのまま戦い方になり、最後は勝利点カードの多さで決まる。カード 500 枚入りの箱で、1 ゲームは約 30 分。組み合わせを変えるたびに別のゲームになるのがやり込みの入口。
ルール説明はどれくらい重い?
買う前に知りたいのはここだと思います。目安は手番 1 回の説明が 1 文で終わるかです。カルカソンヌ (タイルを置いてコマを置く) と街コロ (振って、もらって、1 軒買う) は 1 文で終わるので、初回から遊びながら覚えられます。カタンは最初の配置と交渉のルールがあるぶん、説明にひと呼吸必要です。モダンアートは競り方が複数あるので、1 周目は練習と割り切ると入りやすいです。ドミニオンは手番こそ軽いものの、場に並ぶカードの効果を読みながら覚えていくことになります。
時間の話もしておくと、カタンは公称約 60 分ですが、うちで拡張を混ぜたときは 2〜3 時間かかりました。平日にやるなら拡張なし、拡張は休日に。
箱が届くまでと、重さに疲れた日はスマホで
次の 1 箱が届くまでの集まりや、重いゲームの合間の頭休めは、ふだん僕が作っているスマホ 1 台の無料ゲームでつなげます。知ったかリレーは架空のお題を知っている風に語るゲームで、準備ゼロで場が温まります。せーのドンは全員で同時に答えを出す多数派予想で、こちらも説明 1 分で始まります。
知ったかリレー紹介ページへ →知ったかぶりで、語りきれ。3〜8人6人で約15分スマホ1台 せーのドン紹介ページへ →みんなの答えを、当てにいく。3〜8人6人で約15分スマホ1台まとめ: 次の1箱は手番の軽さで選ぶ
迷ったら、手番の説明が 1 文で終わるカルカソンヌか街コロから。交渉や競りの読み合いが欲しくなったらカタンとモダンアートへ。デッキを育てる沼まで行くならドミニオン。それで外しません。
会社の集まりで回すゲームを探しているなら、選ぶ基準が別物なので終業後のオフィスで遊べるボードゲームのほうを読んでください。
箱が届くまでは、スマホの側で肩慣らしを。