テーマパークの行列、空港の搭乗待ち、遅延で止まった駅。この手の待ち時間がほかと違うのは、いつ終わるか分からないことです。10 分と分かっていれば 10 分のゲームを出せますが、「あと 5 分かもしれないし 40 分かもしれない」ときに同じ選び方はできません。

僕はスマホ 1 台を手渡しで回して遊ぶ mawashite.com というサイトを作っています。正直に書くと、ここのゲームはどれも「最後まで遊ぶ」前提で作ってあります。点が積み上がって、結果画面で称号が出るところが山なので、途中で止めると尻切れになる。だから終わりの読めない待ちには、そのままでは向きません。

そのうえで成立させる形を、効く順に書きます。中断できる状態にしておくのが本丸で、次に最初から短くする。短くしても、その 5 分の途中で呼ばれる確率は消えないからです。そのあとに、場所しだいで効く電波と音の話が続きます。

呼ばれたら、途中でやめられる?

先にいちばん気になるところから。タブを開いたままにしておけば、続きから戻れます。 進行状況は 1 手番ごとに端末の中に保存されていて、画面を切り替えても、間違ってリロードしても、開き直せば途中から再開します。もともとは居酒屋での誤タップ対策として入れた仕組みです。

ただし保存先はタブが閉じたら消えます。ブラウザを終了したり、そのタブを閉じたりすると、続きはもうありません。だから待ち列での運用はひとつだけ——しまうときは閉じない。画面を消すだけ

そしてもう 1 つ、呼ばれ方には 2 種類あります。ここで話が変わります。

全員で同時に立つ待ち (搭乗案内、入店の呼び出し、アトラクションの列が進む) なら、上の「閉じずにしまう」で足ります。全員そろって再開できます。

ひとりずつ呼ばれる待ち (受付、カウンター、番号呼び出し) は別です。抜けるのは端末ではなく人で、このサイトのゲームはどれも 3 人から。3 人で始めて 1 人が呼ばれたら、残り 2 人では再開できません。この形の待ちで始めるなら 4 人以上いるとき、と決めておくのが安全です。3 人しかいないなら、呼ばれるまでの雑談に使うくらいの気持ちで。

ついでに、呼び出しを聞き落とす問題もあります。声を出すゲームは当然ここで不利になるので、人数に余裕があるなら聞き役を 1 人決めてゲームから外すのが確実です。搭乗案内も番号表示も、盛り上がっている輪の中からは驚くほど聞こえません。

待ちが読めないなら、最初から短くする

13 本のうち 7 本は、始める前にラウンド数を減らせます。 遊ぶ前の設定画面で選ぶだけです。

ゲーム減らせる範囲いちばん短い形
知ったかリレー / 知ったかグルメラウンド 1〜51 ラウンド
うそじてんことばのかず 2〜52 語
えでんごんお題の数 1〜31 つ
くるしいわけラウンド 1〜31 ラウンド
きもちバレラウンド 1〜31 ラウンド
はぐれワードラウンド 2〜42 ラウンド

残る 6 本 (だれだっけ・かぶりけし・さんしゅうめ・けたちがい・せーのドン・めもりあわせ) はラウンド数が固定です。面白さがラウンドの積み上げに乗っているゲームなので、そこは削れないようにしてあります。待ちが読めないときは、上の表から選ぶほうが確実です。

いちばん短くできるのは知ったかリレーの 1 ラウンドで、1 人ぶんの語り × 人数 + 投票。4 人なら 5 分かかりません。えでんごんのお題 1 つも同じくらいで、こちらは手番の数が人数ぶんちょうどなので、終わりが読めます。

削れるのはラウンドだけではありません。語りや演技の持ち時間も同じ画面で選べます。知ったかリレーなら 10・15・20・30 秒で、既定の 20 秒は最短ではないので、10 秒にすれば 4 人ぶんの語りが 40 秒です。

ただし刻みはゲームごとに違います。くるしいわけは 15〜30 秒、きもちバレは 10〜20 秒、さんしゅうめは 20〜45 秒。えでんごんだけは描く時間なので 30〜60 秒で、ここに 10 秒はありません。ラウンドと持ち時間の両方を最小にするのが、そのゲームでいちばん短い形になります。

えでんごん紹介ページへ →絵で渡して、言葉で返す。3〜8人6人で約10分スマホ1台

電波が届かない場所では

地下や機内モード向けの補足です。どれか 1 本の「あそぶ」画面を開いた時点で、13 本ぶんの画面が端末に保存されます。そのあとは圏外でも、開いたゲームは最後まで動きます。

ただし保存されるのは遊ぶ画面だけで、トップページも紹介ページも入っていません。つまり圏外だと、終わった画面から次のゲームへ渡り歩けません——「ほかのゲーム」の導線がトップ経由だからです。2 本目を遊ぶ気があるなら、電波のあるうちに、使う予定のゲームの「あそぶ」画面をタブで全部開いておいてください。切り替えは画面内のリンクではなくタブで行います。

さっきの「閉じずにしまう」とも噛み合います——閉じないタブが複数ある状態にしておけばいい。ついでに機内モードにして一度リハーサルしておくと確実です。

なお「圏外でも動く」であって「電波が細いと速くなる」ではありません。ゲーム画面は毎回まずネットワークを試して、失敗したときだけキャッシュに落ちる作りなので、繋がるけれど遅い場所では待ち時間は変わりません。

声を出していい場所ですか?

待ち時間の場所は騒がしさがまちまちです。テーマパークの行列や空港のロビーなら普通に喋れますが、屋内の静かな順番待ちや、乗客が黙って座っている駅の待合ではそうもいきません。ここで 13 本が 4 段に分かれます。

  1. 静かでもけたちがい / うそじてん / えでんごん手番は打つ・書く・描くだけ。しゃべる義務がありません
  2. 一言だけめもりあわせヒント役がひとことだけ声に出します。それ以外はスライダー
  3. 全員で声せーのドン進行はタップだけですが、ラウンドごとに全員で「せーの!」と同時に答えを言います (4 ラウンド固定なので 4 回)
  4. 語る・演じる知ったかリレー / 知ったかグルメ / くるしいわけ / きもちバレ / だれだっけ / さんしゅうめ / はぐれワード / かぶりけし声に出して語る・演じる・話し合うことがルールの一部です

3 + 1 + 1 + 8 で 13 本です。せーのドンを静かな側に数えないでください——手番はタップだけなのですが、掛け声はルールとして要求されます。タップだけという印象で選ぶと、静かな待合で 3〜8 人がいっせいに声を出すことになります。

そして上の 3 本も、開票の瞬間だけは声が出ます。正解が出た、票が割れた、あの嘘を書いたのは誰だった——そこは我慢のしどころです。完全な無音が要る場所には、どれも向きません。

そのうえで第一候補はけたちがいです。「卓球台の縦は何 cm?」のような数字を、キーパッドで打つだけで進みます。ただし 4 ラウンド固定なので短くはできません。短くもしたいなら、さきほどのえでんごんをお題 1 つで——こちらは描くだけで、手番の数も人数ぶんちょうどです。

けたちがい紹介ページへ →せいかいは、たぶんこのへん。3〜8人6人で約15分スマホ1台

最初に音を切る

そしてこれは「しゃべるかどうか」とは別の話です。端末のほうが音を出します。音は既定で入っていて、えでんごんは描画の残り 5 秒から秒読みが鳴り、時間切れでもう一段。結果画面ではどのゲームもファンファーレが鳴ります。静かな場所で怖いのは、たいてい自分たちの声より端末の音のほうです。

だから開いたら最初に音を切ってください。画面の隅にトグルがあります。

ここで 1 つ得な性質があって、音の設定だけはタブを閉じても覚えています。進行のほうは覚えていない (さっきの sessionStorage) のに、音の設定は端末に残る。一度切れば、次に開いたときも切れたままです。順序としては、電波のあるうちにタブを開いて、そこで音を切っておくのがいちばん手数が少ない。

立ったまま、荷物を持ったままでも

全部のゲームがスマホ 1 台を手で回す形なので、テーブルは要りません。カードもコマも配りません。ただし手渡しは発生するので、片手がふさがっていると回すのが億劫になります。キャリーケースがあるなら、足元に置いて輪になるほうが速い。

ただし混んだ駅のホームでは諦めてください。輪にならないし、手渡しは落下のリスクがそのまま出ます。遅延で足止めされたなら、改札内のコンコースか待合室まで移ってからです。

電池の話も、ここだけは他の場面と違います。1 台を回す方式なので、減るのはその 1 台だけ。居酒屋なら笑い話ですが、帰れないかもしれない場所では違います。乗り継ぎの検索も、タクシーの手配も、家族への連絡も、全部その端末でやることになる。遅延待ちで出すなら、幹事の端末ではなく、いちばん残量のある人の端末を出してください。繋いだまま回すとケーブルが引っ張られます。ケーブル内蔵型は内蔵ぶんが短いので、回すスマホには別のケーブルを使い、内蔵のほうは動かさない端末にあてるのが楽です。

空港では、預け入れ不可・機内持ち込みのみは前から。1 人 2 個 (160Wh 以下) までの上限と、機内での充電禁止が加わったのは 2026 年 4 月です。使えるのは地上の待ち時間だけです。

遊ぶためではなく、帰るための電池

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Anker Zolo Power Bank 20000mAh

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  • 3台まで同時に挿せる

20000mAh・約360g。内蔵のUSB-Cケーブルを含めて3系統あり、最大3台まで同時に充電できる。iPhone 16 なら約4回ぶん、合計の最大出力は30W (Anker公表値)。足止めが読めない日は、減るのが回している1台とは限らない——乗り継ぎの検索も家族への連絡も、それぞれの端末でやることになる。ただし挿せるのは3台までで、5人以上の卓では順番待ちになる。

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人数はどれも 3〜8 人。子ども連れなら、文字を書かせるゲーム (うそじてん の 30 字入力、かぶりけしのヒント) は小さい子には重いので、タップだけで進むせーのドンから——ただし上のとおり掛け声が出るので、声を出せる場所ならの話です。

そして待っているのが2 人なら、このサイトの出番ではありません。当てっこも投票も 3 人からしか成立しないので、正直に言うと代わりに出せるものがありません——2 人ぶんの遊びは、まだこのサイトに 1 本もないからです。そこは会話に使ってください。もし待っている列に知り合いがもう 1 人いるなら、そこからです。

まとめ: 終わりが読めない待ちの選び方

電波のあるうちに、使う予定のゲームぶんタブを開き、そこで音を切る。 これだけ先にやっておけば、あとは待ちながらで間に合います。始めるときは短くできる 7 本からラウンドを最小に、持ち時間も選べるゲームならそちらも。しまうときはタブを閉じない。ひとりずつ呼ばれる待ちなら 4 人以上のときだけ。静かな場所なら、しゃべる義務のない 3 本から (それでも開票では声が出ます)。

待ちの長さが分かっているなら、話は逆になります。10 分あると分かっている休憩なら、削らずにそのまま出すほうが面白い——その前提での選び方は文化祭の準備・当日の進め方や、時間別の索引にまとめた遊びの探し方にあります。

次に列に並ぶときは、まず 1 ラウンドから。呼ばれたら、閉じずにしまってください。