クリスマス会は、パーティーの中でも珍しく式次第が決まっているイベントです。乾杯、ごちそう、ケーキ、プレゼント——だからゲームを差し込む枠もだいたい同じ場所に空きます。ケーキが終わってプレゼントまでの、あの中だるみの 30 分です。この記事は、その 30 分を道具なし・スマホ 1 台で埋めるゲームを、子ども会・家族・職場という 3 つのクリスマス会別に選んだものです。
例に挙げるのは僕が作っているサイト「まわして」のゲームで、どれも無料・1 卓 3〜8 人・登録なし。自分の会の節まで飛ばして読んでください。
場面別の早見表: 同じ 30 分でも中身が違う
| どの会 | 向くゲーム | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 子ども会 (サンタ待ち・配布準備の待機) | 向くゲームかぶりけし (協力) | 時間の目安約 10 分 |
| 家族 (ケーキのあとの食卓) | 向くゲームくるしいわけ | 時間の目安5〜30 分 (ラウンド数で調整) |
| 職場 (という名の 12 月の飲み会) | 向くゲームせーのドン → けたちがい | 時間の目安約 8〜10 分 → 約 10〜15 分 |
時間割は 3 場面共通で、約 10 分のゲームを 2 本 + 予備 10 分が基本形です。予備の 10 分は、盛り上がったゲームの「もう 1 回」に使うのがいちばん満足度が高い。9 人以上の会は 4〜6 人ずつの卓に分けて、卓ごとにスマホを 1 台ずつ使います (12 人なら 6 人×2 卓か 4 人×3 卓)。BGM にクリスマスソングを流す会場では、ゲームの効果音を画面の 🔊 ボタンでオフにしておくと干渉しません (設定は端末に保存されるので、ゲームを替えても静かなままです)。
クリスマス専用のデッキはありませんが、クリスマスの現場と噛み合う実在のお題が 3 か所にあります。まずそこから。
クリスマスのお題は 3 か所にある
1 か所目は「クリスマス」と「雪だるま」という語そのもの。 かぶりけしの「ぎょうじときせつ」デッキに、お題の単語としてどちらも入っています。かぶりけしは回答者にお題の単語を当てさせるために、他の全員が「かぶらないヒント」を 1 語ずつ (3〜4 人のときは 2 語ずつ) 書く協力ゲーム——12 月に「クリスマス」のお題を引いたら、目の前のツリーもケーキも指させないまま、かぶらないヒントをひねり出すことになります。
2 か所目はケーキ。 くるしいわけの「おうち」デッキに、「冷蔵庫のケーキを一口だけ食べて隠した」というやらかし状況が入っています。無関係な必須ワード 3 つを織り込みながら 20 秒 (15〜30 秒で調整可) で言い訳を演説するゲームなので、クリスマスイブの夜にこのお題が出たら、それはもう現場検証です。必須ワードの側にも「雪だるま」が控えています。
3 か所目は雪。 せーのドンの「ふしぎなちから」デッキに「魔法で天気を変えられたら選ぶのは?」——雪・虹・星空・風の 4 択があります。自分の答えと「みんなの最多」の予想を 2 つタップして、開票前に「せーの!」で全員が同時に答えを言う——窓の外に雪を期待する 12 月の夜との相性は説明不要だと思います。おまけにこのゲーム、全員の答えが一致すると全員に +1 点が入ります。クリスマスの夜に全員が「雪」で揃った瞬間の画面は、ちょっとした演出として覚えておいてください (揃わなかったら揃わなかったで、「風」を選んだ人への尋問が始まります)。
かぶりけし紹介ページへ →かぶったら、きえる。3〜8人6人で約20分スマホ1台子ども会のクリスマス会で 30 分もたせるには?
子ども会のクリスマス会は、サンタ役の到着やプレゼント配布の準備で、子どもが「待つだけ」になる時間が必ずできます。ここに向くのは、勝ち負けで空気が割れない協力ゲームのかぶりけしです。全員でヒントを出し合って回答者に当てさせる作りなので、負けて泣く子が出ません。「たべもの」「いきもの」のような生活語のデッキを大人が先に選んでおけば、語彙で詰まることもありません。
低学年の子のペアの組み方、プレゼントやお菓子を景品にするときの取り分けの原則 (配ったものを賭け直させない) は、ハロウィン向けの記事の子ども会の節に書いたものがそのまま使えます。クリスマスで足すことがあるとすれば一つだけ——プレゼント交換を最後に控えている会では、ゲームの景品は小さくしておくこと。主役の座はプレゼント交換に残しておくのが、進行としてきれいです。
家族のクリスマスの夜は何が向く?
家族のクリスマスは、親戚が大集合する正月と違って、いつものメンバーで囲む夜です (三世代の大人数が集まる集まりは正月向けの記事のほうが合います)。いつものメンバーだからこそ効くのが、くるしいわけの「おうち」デッキ。デッキの前口上からして「相手は家族。言い訳グセはとっくにバレている」で、やらかし状況も「家族全員分のアイスを一人で食べきった」「リモコンを踏んで壊したのに黙っていた」——どの家にも実話が 1 本はあるラインナップです。前述のケーキのお題が出た瞬間の、食卓の視線の集まり方まで含めてゲームです。
年頃の子がいる家庭で押さえておきたいのは、やらかしはカードが指定する架空の設定だということ。自分の実際の失敗を告白させられるゲームではなく、「この設定で言い訳してみせろ」という演技のお題なので、思春期の子には「これは大喜利だよ」と先に一言添えてあげてください。それでも乗り気でなければ「パスする」ボタンがあるので、詰まって気まずくなる前に次へ回せます。話すのが苦手な家族にも、必須ワードという足場 (何を話すかより「3 語をどう使うか」から組み立てられる) が効きます。1 ゲーム 5〜30 分と幅があるので、ケーキのあとの時間に合わせてラウンド数を絞ってください。
くるしいわけ紹介ページへ →くるしいほど、笑える。3〜8人6人で約15分スマホ1台職場のクリスマス会では何に気をつける?
まず 1 点だけ守るなら——「おうち」デッキを職場の卓に持ち込まないことです。上で紹介したとおり、あのデッキは「相手は家族」を前提に作られていて、門限やお小遣いの言い訳を上司の前で演説する構図は、笑いより気まずさが先に来ます。
役職差のある卓で安全なのは、自分の内側を晒さないタップ系です。せーのドン (約 8〜10 分) のお題はすべて「自分ならどうする」型で、たとえば「キャンプの設営でやりたい担当は?」の 4 択——過去も本音も掘らない質問だけでできています。数字クイズに画面のテンキーでこっそり答えるけたちがい (約 10〜15 分) も同様で、自由に文章を入力する場面がないぶん、上司の前での失言の入口がありません。
お酒の入る席でも、お題・セリフ・質問のデータにお酒・下ネタを直接指定する語彙はなく、恋愛もうそじてんの一部デッキにある 1 語を除いてありません (全デッキの全文検索で確認済み)。話題の側から事故が起きにくい作りです。
居酒屋の座敷でもやることは変わりません。回すのは入力のときだけで、たとえばけたちがいは全員の予想を入れ終えたら、開票からはスマホを座卓の真ん中に置いたまま進みます。12 人の部署なら 6 人×2 卓か 4 人×3 卓に分けて、卓ごとに 1 台ずつ。なお、忘年会・新年会シーズンの幹事としての仕切り全般 (店選びとの兼ね合い、遅刻者の合流、卓の組み替え) は幹事向けの記事に譲ります。この記事はあくまで「クリスマス会のケーキのあとの 30 分」の担当です。
せーのドン紹介ページへ →みんなの答えを、当てにいく。3〜8人6人で約15分スマホ1台ひとつだけ、この記事の担当の外の話を。子ども会の節で「主役の座はプレゼント交換に残しておく」と書きましたが、その主役の中身には触れていませんでした。開けた箱がそのまま次の 30 分になるなら、ゲームの枠と交換の枠は一度にひとつで済みます。
プレゼント交換に混ぜるなら
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ぴっぐテン
メビウスゲームズ
- 2〜8人
- 約15分
- 開けてすぐ始まる
手札は3枚、出すたびに山札から補充。順番に出して場の合計を足していき、ちょうど10にできた人が場の札を総取り。11以上にすると、直前の人にそっくり渡る。0は合計を0に戻し、5は足しても引いてもいい札。山札が尽きたら、集めた枚数で勝負。要るのは10までの足し算だけなので、低学年でも祖父母でも同じように勝てる。プレゼント交換で開けたその場から始められる箱。
まとめ: クリスマス会の 30 分は、3 つの会で中身が変わる
子ども会は待ち時間に協力ゲームを、家族は「おうち」のやらかしを笑い飛ばす夜に、職場は「おうち」を避けてタップ系へ——同じケーキのあとの 30 分でも、選ぶゲームはこれだけ変わります。そして「クリスマス」「雪だるま」「冷蔵庫のケーキ」という実在のお題は、部屋にツリーとケーキがある 12 月の夜に引くからこそ、ふだんより一段効きます。今年のクリスマス会の式次第に、ケーキのあとの 1 ゲームをどうぞ。