ハロウィンパーティーの手は、いつもの手ではありません。付け爪、指の出ない手袋、魔女のつくり爪——仮装が本気であるほど、細かい操作から脱落していきます。この記事は、歓談が一段落したあとの 30 分を道具なし・スマホ 1 台で埋めるゲームを、「その仮装のままで操作できるか」という物理的な相性で仕分けたものです。
例に挙げるのは僕が作っているサイト「まわして」のゲームで、どれも無料・登録なし。先に正直に書いておくと、ハロウィン専用のデッキはありません。それでも噛み合う作りと、素材になる実在のお題を紹介します。
仮装したまま遊べるのはどのゲーム?
答えから書くと、ゲーム中の操作がタップとスライダーだけのゲームを選べば、付け爪でも手袋でもほぼ困りません。逆に文字入力のあるゲームがひとつだけあるので、そこを避けるかどうかが分かれ目です。
| ゲーム | ゲーム中の手元の操作 | 時間の目安 | 仮装した手との相性 |
|---|---|---|---|
| せーのドン | ゲーム中の手元の操作4 択をタップ | 時間の目安約 8〜10 分 | 仮装した手との相性◎ |
| けたちがい | ゲーム中の手元の操作画面の中のテンキーをタップ | 時間の目安約 10〜15 分 | 仮装した手との相性◎ |
| めもりあわせ | ゲーム中の手元の操作スライダーを動かす | 時間の目安約 10〜15 分 | 仮装した手との相性◎ |
| きもちバレ | ゲーム中の手元の操作きもちを選んでタップ (主役は演技) | 時間の目安約 15 分 | 仮装した手との相性◎ |
| 知ったかリレー | ゲーム中の手元の操作語りの間はスマホを置いたまま | 時間の目安5〜15 分 | 仮装した手との相性◎ |
| 知ったかグルメ | ゲーム中の手元の操作同上 (知ったかリレーの姉妹版) | 時間の目安5〜15 分 | 仮装した手との相性◎ |
| かぶりけし | ゲーム中の手元の操作ヒントの文字入力あり | 時間の目安約 10 分 | 仮装した手との相性△ |
人数はどのゲームも 1 卓 3〜8 人。9 人以上のパーティーなら 4〜6 人ずつの卓に分けて、卓ごとに 1 台ずつスマホを使います (10 人なら 5 人×2 卓)。分け方と仕切り役の動きは卓分けの記事にまとめてあります。時間割の感覚としては、歓談後の 30 分 = 10 分級を 2 本、または 15 分級 + 短いもの 1 本が目安です。
けたちがいは数字を当てるクイズですが、答えの入力は画面の中に出てくるテンキーをタップするだけで、スマホの文字キーボードは出てこない作りです。めもりあわせに至っては、目盛りのスライダーを指で引くだけ。爪が 3 cm あっても成立します。
唯一の例外がかぶりけしで、回答者以外の全員が 1 語ずつ (3〜4 人のときは 2 語ずつ) ヒントを文字で入力します。つくり爪でフリック入力をする苦行になるので、仮装が重い卓では後回しが無難です (実は、ハロウィンのお題が入っているのはこのゲームなのですが——後の節で)。
もうひとつ細かい話: どのゲームも最初に名前の入力欄がありますが、空欄のままでも「プレイヤー1」のように自動で埋まるので、文字入力はそこでも必須ではありません。余裕のある人だけ、仮装のキャラ名で登録すると開票画面がにぎやかになります。
けたちがい紹介ページへ →せいかいは、たぶんこのへん。3〜8人6人で約15分スマホ1台お面をつけたまま、演技ゲームはできる?
きもちバレは、用意されたセリフを秘密のきもちを込めて言い、聞き手がどのきもちかを当てる演技ゲームです。ルール上の建てつけは「声と顔で当て合う」——つまりお面をつけたままだと、顔の情報が丸ごと消えます。それでも投票はタップなので進行は止まりません。声と間だけの読み合いになって難度は上がりますが、全員が仮装していれば条件は同じです。「お面越しの棒読みが誰なのか分からない」こと自体が笑いになるので、演技が苦手な人にはむしろ追い風だと思ってください。
語って笑う系の知ったかリレーは、そもそも顔の情報をほとんど使いません。実在しないお題を知ってる風に語りつなぐゲームで、語りの間スマホは真ん中に置いたまま。手がいちばんふさがる仮装 (両手がかぎ爪、ぬいぐるみの着ぐるみ) でも参加できる最右翼です。ただしフルフェイスのマスクは声がこもるので、語る番だけ上げるルールにしておくと聞き取りで揉めません。せーのドンの同時発声は一言だけなので、マスク越しでも十分通ります。
きもちバレ紹介ページへ →その一言に、きもちを込めて。3〜8人6人で約30分スマホ1台ハロウィンのお題はある?
専用デッキはない、と冒頭に書きました。そのうえで、実在する素材が 3 つあります。
1 つ目は「ハロウィン」という語そのもの。 かぶりけしの「ぎょうじときせつ」デッキに、運動会やクリスマスと並んで「ハロウィン」がお題として入っています。回答者にこの語を当てさせるために、他の全員が「かぶらないヒント」を 1 語ずつ書く——10 月にこのお題を引いたら、部屋の飾りを指させないぶん逆に難しいはずです。ただし前述のとおりこのゲームだけ文字入力があるので、爪の重い卓では素手の人にスマホ係を任せる手もあります。
2 つ目はお菓子。 知ったかグルメの「架空のスイーツ・お菓子」デッキは、「こたつのうたた寝プリン」のような実在しないお菓子を、食べたことがある風に語り継ぐデッキです。トリック・オア・トリートで集めたお菓子を食べながら、存在しないスイーツの評判の味を通ぶって語る——ハロウィンの食卓との噛み合いは全デッキでいちばんだと思います。
3 つ目は「こわい」。 きもちバレの「返事のひとこと」デッキには、選べるきもちの中に「こわい」が入っています。「呼んだ? 今、呼んだよね?」というセリフを、こわがりながら言う——ハロウィンの夜にやる演技としてこれ以上のものはありません。もちろん正解のきもちはランダムなので毎回こわいわけではなく、そこは運です。
知ったかグルメ紹介ページへ →食べたことないのに、うまそうに語れ。3〜8人6人で約15分スマホ1台景品のお菓子は、配る前に取り分けておく
お菓子配りのあとにゲーム、という進行なら、景品用のお菓子は配布用とは別に取り分けておいてください。配り終えたお菓子はもう各自の持ち物なので、それを賭け直させると揉めます。ゲーム側に賭けや景品の機能はありませんが、対戦系のゲームなら得点が画面に出るので、「1 点 = お菓子 1 個」と手元で換算するだけでハロウィンらしい景品戦になります (かぶりけしだけは全員で協力して当てるゲームで個人の得点が出ないため、景品戦には不向きです)。子どもが混ざる卓では、順位に関係なく全員がお菓子を持ち帰れる配分 (参加賞を厚めに、上位はおまけ) にしておくと、最後が泣き別れになりません。
ひとつ実務的な話をすると、この換算は粒が揃っているほど楽です。大小の混じった詰め合わせだと「1 点で何がもらえるか」が毎回変わって、結局そこを大人が裁定することになります。同じものが 20 個入った箱をひとつ足しておくと、少なくともその山は数えるだけで済みます。
景品用のお菓子を別に買うなら
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ブラックサンダー 20本入
有楽製菓
- 1個ずつ配れる
1本ずつ個包装のチョコバーが20本。20本とも同じものなので、1点をお菓子1個と決めたときの換算が崩れない (大小の混じった詰め合わせだと、1点でもらえる量が毎回変わる)。配るぶんと景品ぶんを先に分けるにも、同じ箱から取り分けられるほうが早い。アレルギー表示は小麦・乳成分・大豆 (有楽製菓)。配る前に箱の表示で確かめるのは配る側の仕事。
子ども会のハロウィンでも使える?
使えますが、線引きは学年よりも「画面の案内を自分で読めるか」です。お題は「たべもの」「いきもの」のような生活語のデッキがあり、デッキ名もひらがな表記ですが、進行の案内はふつうの文章で出ます。目安として小学校中学年からは自力で回り、低学年の子は読める大人か上級生とペアにしてください。デッキは大人が先に選んでおくこと——場面別の選び方はデッキの選び方大全に一覧があります。子ども 8 人 + 大人 4 人のような会なら、子どもだけの卓は作らず、大人を 2 人ずつ混ぜた 6 人×2 卓が回しやすい形です。
スマホのゲームを子ども会に持ち込むことへの心配にも、先回りしておきます。お題・セリフ・質問のデータに、お酒・下ネタを直接指定する語彙はありません。恋愛も、うそじてんの一部デッキにある 1 語を除いてゼロ——子ども会向けに挙げた「たべもの」「いきもの」のようなデッキには入っていません。これは僕が全デッキを全文検索して確認している性質で、課金もアプリのインストールも不要です。同じ性質は、酔いと仮装でテンションの上がった大人だけのハロウィン飲みでも、話題の入口が事故らない保険として働きます。
かぶりけし紹介ページへ →かぶったら、きえる。3〜8人6人で約20分スマホ1台暗い部屋と BGM で気をつけること
ハロウィンの部屋は暗めに作りがちですが、ゲーム画面は明るい配色なので、間接照明だけの部屋でも読めます。気をつけるのはむしろ音のほうで、BGM を流すパーティーでは効果音を画面の 🔊 ボタンでオフにしておくと干渉しません。設定は端末に保存されるので、ゲームを替えても一度切れば静かなままです。あとは暗がりでスマホを手渡しするときの落下だけ——かぎ爪の手から素手の人へ、受け渡しは声をかけてから。
まとめ: 手元・顔・声の 3 点チェックで選ぶ
仮装とゲームの相性は、手元 (文字入力がないか)・顔 (お面で隠れても成立するか)・声 (マスク越しに通るか) の 3 点で決まります。迷ったらタップだけで回るけたちがい・せーのドンの 10 分級を 2 本、場が温まったら「こわい」の演技が入るきもちバレへ——それで歓談後の 30 分がちょうど埋まります。景品と卓分けまで含めた幹事としての仕切り全般は幹事向けの記事にまとめてあります。今年のハロウィンは、爪をつけたまま 1 ゲームどうぞ。