修学旅行や合宿の夜の部屋には、昼のレクにない制約があります——盛り上がるほど怒られる。隣の部屋にも廊下にも人がいて、時間が遅くなるほど許される音量は下がっていく。だから夜の遊びは、場を温める昼の組み立てとは逆で、就寝時刻に向かって音量を下げていくのが正解です。
この記事は、その逆向きの組み立てを、道具なし・スマホ 1 台でやる方法をまとめたものです。修学旅行の班にも、サークルや部活の合宿・卒業旅行にも使えます (お酒のない夜でも成立する遊びだけです)。スマホの扱いはひとつだけ正直に——持込禁止の学校では成立しませんし、持込可でも使用時間のルールがある学校が多いはず。自分の学校・宿のルールの範囲で使ってください。例に挙げるのは僕が作っているサイト「まわして」のゲームで、どれも無料・1 卓 3〜8 人。作者なので、どのゲームがどれだけ声を要求するかを実装ベースで書きます。
消灯 1 時間前からの組み立て: 音量は下げていく
消灯 22 時の部屋を想定した進行例です。時刻は自分たちの就寝時刻にずらしてください。
- 21:00知ったかグルメ (声で笑う時間)笑い声を出せるうちに、語って笑うトーク系を先に消化する
- 21:25はぐれワード (小声の推理)ヒント一言 + ひそひその疑い合い。声量が自然に落ちる
- 21:45けたちがい (無言)キーパッドで答えるだけ。開票のたびに小さくざわつく程度
- 22:00消灯ラウンドの切れ目でいつでもやめられる
ポイントは、トーク系を最初に置くことです。実在しないグルメを通ぶって語りつぐ知ったかグルメ (1 ゲーム 5〜15 分) のようなゲームは、笑い声込みで成立するので、時間が遅くなってからでは使えません。この並びなら「静かにしなさい」の一言が飛んできても、そのまま次の静かなゲームに移るだけで会は続きます。
風呂や点呼のあとで自由時間が 30 分しかないときは、前半を捨てて後半 2 枠だけにしてください——はぐれワード 1 本 + けたちがい 1 本で、ちょうど 30 分の構成です。消灯後については、この記事は「消灯まで」を設計対象にします。続けるかは学校・宿のルールと自分たちの判断ですが、もし続けるなら成立するのは無言系だけ、とだけ書いておきます。
修学旅行の夜に小声で遊べるゲームはどれ?
声の要求量で 3 段階に分かれます。
無言で回るのがけたちがい (約 10〜15 分)。「卓球台の縦 (長さ) は何 cm?」のような数字クイズにキーパッドでこっそり答えて、誰の答えか伏せたまま開票するゲームで、進行上、声を出さないと進まない場面がありません。声が出るのは、並んだ答えに印をつけながら「この桁はないでしょ」と言い合う瞬間くらい——それも歓声ではなく小声のささやきで済む種類のものです。布団の上で頭だけ寄せて画面をのぞく体勢でも成立します。
けたちがい紹介ページへ →せいかいは、たぶんこのへん。3〜8人6人で約15分スマホ1台小声で回る枠の 1 本目はせーのドン (約 8〜10 分)。4 択の質問に「自分の答え」と「みんなの最多の予想」をタップで選び、開票前に全員で自分の答えを同時に声に出す「せーの!」があります。誰の声も単独では聞こえない設計で、画面にも「小さい声でも大丈夫」と出ますが、4 人以上の同時発声はそれなりに音になるので、消灯直前ではなく少し余裕のある時間帯に置いてください。
せーのドン紹介ページへ →みんなの答えを、当てにいく。3〜8人6人で約15分スマホ1台小声枠の主役は、違うお題探しのはぐれワード (5〜20 分)。ひとりだけ違うワードを持つ「はぐれ役」を探すゲームで、必ず声を出すのはヒントの一言だけ、あとはひそひその疑い合いです。話し合いに制限時間はないので、声をひそめてじっくり探り合えますし、推理の相談はむしろ小声のほうが雰囲気が出ます。時間が押しているときは、話し合いを短く切って投票に進んでください。同じ小声枠には、一言のヒントでスライダーの位置を合わせにいく協力ゲームのめもりあわせ (約 10〜15 分) も置けます。

だれだっけ (約 10 分) も声量は会話以下です。質問に一言ずつ声で答えて、あとで「あの人、なんて答えたっけ?」を思い出すゲーム。デッキは、初対面の混ざる合宿なら質問が空想寄りの「とつぜんですが」が無難で、「こどものころ」は思い出話がそのまま出るぶん、旅行のあとも毎日顔を合わせる間柄では好みが分かれます (仲の深い合宿メンバーの夜話には、むしろそこが持ち味になります)。
だれだっけ紹介ページへ →あの人、なんて答えたっけ?3〜8人6人で約10分スマホ1台声で笑うのが知ったかリレー・知ったかグルメ・くるしいわけ・きもちバレのトーク系。夜に使うなら消灯まで余裕のある時間帯に置いてください。知ったかリレー系は 1 人の持ち時間を設定で 10 秒まで縮められるので、短く刻めば笑いの爆発力を保ったままテンポよく消化できます。
山の宿で電波がなくても動く?
動きますが、正しい準備手順があります。まわしてのゲームは、いちどゲーム画面まで進めばそのあと通信を必要とせず、どれか 1 本のゲーム画面を開いた時点で、サイトの全ゲームが端末に保存されます。ただし保存されるのはゲーム画面 (/play/ 配下) だけなので、圏外でゲームを切り替えるときは、トップページや紹介ページを経由せず、ゲーム画面どうしを直接行き来する必要があります。おすすめは、使う予定のゲームの「あそぶ」画面をタブで全部開いたままにしておくこと。ゲームが終わったら画面内のリンクではなくタブを切り替えます。
準備はこうまとめられます。(1) 電波のあるうちに (出発前の家か、宿ならロビーの Wi-Fi で)、使う端末それぞれで使うゲームをタブで開き、「あそぶ」を押して人数画面まで進める。(2) その場で機内モードにして、別のタブのゲームが動くか 1 分だけリハーサルする——保存は失敗しても画面に何も出ないので、ここで確かめるのがいちばん確実です。(3) 充電を確認する。1 台を回す形式は電池の消費も 1 台に集中するので、回すのは残量の多い人のスマホにしてください。うっかりリロードしても続きから復帰するので、遊んでいる途中の事故には強い作りです。
消灯までの 1 時間を 1 台で持たせるだけなら、たいてい端末を選ぶだけで足ります。足りなくなるのは、宿に着いてからずっと同じ 1 台で写真も撮っている日と、卓を分けて複数台を同時に走らせる日です。部屋にコンセントはあっても枕元にあるとは限らず、壁際まで充電しに行くとその 1 人が輪から抜けることになります。予備のモバイルバッテリーを 1 つ持つかどうかは、しおりの持ち物のルールの範囲で決めてください。
選ぶだけでは足りない日がある
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Anker Zolo Power Bank 10000mAh
Anker
- 1台のスマホに全員が乗る日に
10000mAh・約229gで、USB-Cケーブルが本体に内蔵されたモバイルバッテリー。内蔵ケーブルは折り曲げ約1万回に耐える設計 (Anker調べ) で、取り出して挿すだけ——暗い場所でポーチからケーブルを探す工程がない。回ってきたスマホの充電が残り少なくなっても、その場で足せる。
夜の部屋ならではの設定
効果音は、画面の 🔊 ボタンをワンタップでオフにできます。静かな部屋ではタップ音や開票音が思いのほか響くので、部屋に入ったら切っておくのがおすすめです。設定は端末に保存されるので、ゲームを切り替えるたびに切り直す必要はありません。画面の明るさに専用の設定はないので、OS 側で明るさを最小近くまで下げてください。1 台を回す形式は、画面が順番に全員の顔を照らすことになるので、消灯が近い時間帯ほど効きます。
大部屋の 8 人超はどう分ける?
1 卓は 3〜8 人なので、大部屋ではそれを超えます。布団のかたまりごとに 4〜6 人へ分けて、卓の数だけスマホを使ってください (15 人なら 5 人 × 3 卓)。このとき、さっきの電波の準備 (タブ開き + 機内モードリハーサル) も卓の数だけの端末でやっておくのを忘れずに。卓ごとに別のゲームでかまいません——騒げる時間はトーク系の卓と無言系の卓が同じ部屋に共存できるので、疲れて静かに遊びたい人の逃げ場も作れます。ただし音量を下げる号令だけは卓任せにせず、幹事が時刻を決めて「ここから静かな 2 本に切り替え」と全卓に一声かけてください。バラバラのペースで遊ぶ 3 卓は、放っておくと誰も舵を切れません。
まとめ: 夜のゲームは「静かにしなさい」に強い順で
夜の部屋の遊びは、笑うゲームを早めに消化して、時間が遅くなるほどタップだけのゲームへ寄せていく——昼と逆向きの組み立てが要点です。電波は「タブで開いて機内モードでリハーサル」までやれば山の宿でも困りませんし、音は 🔊 のワンタップで消えます。教室でのレクは学級レクの組み立て方、行き帰りのバスはバスレクの組み立て方にまとめてあるので、旅行の全行程はこの 3 本でカバーできます。消灯 1 時間前、まずは声を出せるうちに 1 本どうぞ。