「ルール説明、お願いしていい?」——この一言が苦手で、ゲームを出すのをためらう人のための記事です。結論から言うと、僕が作っているサイト「まわして」のゲームは、順番決め・タイマー・投票の集計をぜんぶ画面が案内するので、進行役の仕事はほとんどありません。

それでも最初の 30 秒、「これは何をするゲームか」だけは人間が言うほうが早い。そこでサイトの全ゲームぶん、そのまま声に出して読める台本を用意しました。どれも無料・1 卓 3〜8 人・登録なしです。

当日はここから目当ての台本に飛べます: 知ったかリレー / 知ったかグルメ / くるしいわけ / きもちバレ / はぐれワード / せーのドン / けたちがい / だれだっけ / うそじてん / めもりあわせ / かぶりけし / えでんごん / さんしゅうめ

ルール説明、何をどこまで言えばいい?

答え: 最初の 1 歩と、落とし穴をひとつだけ。どの台本も同じ 4 つの部品でできています。①何のゲームか一言 → ②どうすれば点になるか → ③最初にする操作 → ④注意をひとつ。細かいルールは言いません。言わなくても順番決めやタイマーは画面の側が出しますし、先に全部説明されるより、1 ラウンド目を「練習」と宣言して回すほうが早く伝わります。台本を読んだら「じゃあ 1 回目は練習ね」で始めてください。

④の注意は、台詞に折り込んであるゲームと、「 」つきの一言として台本の下に添えてあるゲームがあります。暗記するならその一言だけで足ります——①〜③は画面がなんとかしてくれますが、④の落とし穴だけは、はまったあとに気づくことが多いからです。使い方は自由です。当日この記事を開いて読み上げてもいいし、幹事メモにコピペしておいてもいい。どれから出すか迷ったら、台本がいちばん短くてタップだけで回るせーのドン (約 8〜10 分) からが僕のおすすめです。

語って笑うゲームの台本

知ったかリレー、5〜15 分。

実在しないお題を「知ってる風」に語るゲームです。お題は毎回その場で作られる架空のもので、正解はだれも知りません。知らなくて当然だから安心して。順番はスマホが決めて、1 人 10〜30 秒。全員が語ったら「いちばん本当に知っていそうだった人」にこっそり投票して、票がそのまま点です。スマホは真ん中に置いたままでいいよ。前の人の話に乗っかるのも、新しい設定を足すのも自由。

知らなくて当然だから安心して」が④です。初参加の人の「正解を知らないと恥ずかしい」という構えを、語りが始まる前に潰しておくのがいちばん効きます。

知ったかグルメ、5〜15 分。

ルールは知ったかリレーと同じで、お題が全部「実在しない食べ物」になります。画面に「由来 → 材料 → 食べ方」みたいな語りの型が出るから、それに沿って話せば大丈夫。詰まったらパスもできます。

くるしいわけ、5〜30 分。

画面に「やらかし状況」と、無関係な必須ワードが 3 つ出ます。その 3 語をぜんぶ織り込んで、20 秒で言い訳を演説するゲーム。聞いてる側は「いま 3 語使った?」をチェックしてね。最後に「いちばん許せた言い訳」に投票で、票がそのまま点。どうしても出てこなかったら「パスする」ボタンがあります。

きもちバレ、5〜20 分。

セリフと「秘密のきもち」が語り手だけに配られます。そのきもちを込めてセリフを言って、聞いてる全員が 8 択から「どのきもちだったか」を当てる演技ゲーム。当てた人に 1 点、語り手には伝わった人数ぶんの点です。

④はこの一言——「きもちは画面を長押しすると、自分にだけ見えるよ」。最初の語り手が固まるのは、だいたいこの長押しを知らないときです。

知ったかリレー紹介ページへ →知ったかぶりで、語りきれ。3〜8人6人で約15分スマホ1台

当て合い・読み合いのゲームの台本

はぐれワード、5〜20 分。

まず、スマホを順番にまわして、自分のワードを長押しでこっそり確認してね。画面はまわりに見せないで。ほとんどの人は同じワードだけど、ひとりだけ少し違うワードの「はぐれ役」が混ざってます。しかも自分がはぐれ役かどうかは、本人にも分かりません。ワードを言わずに一言ずつヒントを出して、話し合って、「はぐれ役はだれか」に投票。見破ったら 1 点、はぐれ役は見破られなかった人数ぶん点が入ります。

せーのドン、約 8〜10 分。

4 択の質問が出ます。スマホをまわして、ひとりずつ 2 つタップしてね。ひとつは「自分の答え」、もうひとつは「みんなの最多はどれかの予想」。全員入れたら、せーの! で自分の答えを同時に声に出して、一斉開票です。最多を当てたらプラス 2 点、全員一致したら全員にプラス 1 点。

自分の答えそのものには点が入らない仕様なので、④は「多数派に合わせても得しないから、正直に選んでいいよ」。これを添えると、空気を読んだ無難な回答ばかりになるのを防げます。

けたちがい、約 10〜15 分。

「卓球台の縦は何 cm?」みたいな数字クイズに、キーパッドでこっそり予想を入れて次の人へ。全員の数字が、誰のものか伏せたまま小さい順に並ぶので、順番に「いちばん近いと思う答え」に印をつけます。正解にいちばん近かった人にプラス 2 点、その答えに印をつけてた人にプラス 1 点。

④はこの一言——「自分の答えに印をつけてもいいけど、その場合プラス 1 点は入らないよ」。先に言っておくと、開票後の「え、点入らないの?」がなくなります。

だれだっけ、約 10 分。

前半は、変な質問に全員が順番に声で答えるだけ。スマホには何も入力しないし、答えは記録されません。後半に「◯◯さんは何て答えたっけ?」って質問が出るから、みんなの答えを覚えておいてね。思い出せた人に点が入ります。

うそじてん、約 10 分。

画面に、誰も意味を知らない架空の単語が出ます。スマホをまわして、ひとりずつ「それっぽい嘘の意味」を 30 文字以内でこっそり書いてね。全員ぶん集まると、じてんの意味 (本物の定義) と嘘がシャッフルされて匿名で並ぶので、スマホを持つ人が読み上げます。もう 1 周まわして「本物だと思う定義」にこっそり投票。本物を見抜いたらプラス 2 点、自分の嘘に入った票は 1 票につきプラス 1 点です。

④はこの一言——「この単語は隠さなくていいよ。意味を知ってる人がいないから」。秘密の多いゲームに慣れていると画面を伏せたくなりますが、うそじてんで秘密なのは各自の書いた嘘だけです。

協力ゲームの台本

めもりあわせ、約 10〜15 分。

「ひえひえ ↔ あつあつ」みたいな目盛りの両端は、全員に見えています。その目盛りのどのへんをねらうかだけを、ヒント役がこっそり見ます。ヒント役は、その位置にありそうな「もの」を一言だけ言ってね。残りの全員はスライダーで位置を予想。近いほどチームに点が入る協力ゲームで、勝ち負けはありません。

④は「ヒントは一言だけ。説明はなしで、一言に込めて」。ここだけは崩れやすいので、台本のうちでも強めに言っておいてください。

かぶりけし、約 10 分。

お題を知らないのは回答者ひとり。残りの全員がヒントを 1 語ずつこっそり書きます (3〜4 人のときは 2 語ずつ)。それで、誰かとかぶったヒントは消える! 残ったヒントだけを見て、回答者が答える協力ゲームです。「みんなが書きそうな言葉」を外すのがコツ。

④はこの一言——「かぶり消しの相談が終わるまで、回答者は画面を見ないでね」。相談中の画面にはみんなのヒントが並んでいるので、見えた時点で当てっこが壊れます。ちなみにヒントが全部消えても大丈夫——そのときは回答者がノーヒントで 1 回だけ答える、という続き方をします。

えでんごん、約 10 分。

絵と言葉を交互にリレーする伝言ゲームです。最初のひとりだけがお題を見て、45 秒で線だけで描く。次の人は前の絵だけを見て、なんの絵かをひらがなで書いて、そのまま自分でその言葉を描いて次へ渡す。最後に、お題からどう変わっていったかを 1 枚ずつ見ます。伝わったつなぎ目は、描いた人と当てた人に 1 点ずつ。

④はこの一言——「うまく描かなくていい。伝わればいいし、間に合わなくてもいい」。45 秒はもともと描き切れない長さに設定してあって、その中途半端な絵がねじれの元になります。文字や矢印で説明するのだけは反則です。

さんしゅうめ、8〜12 分。

6 つの言葉が、3 周まわります。手番の人だけが画面の言葉を見て説明して、ほかの全員が声で当てる。1 周目は自由に説明していいけど、2 周目は同じ 6 語が戻ってきて、今度はひとことだけ。3 周目は言葉が使えません。声と手ぶりだけです。当たったら、説明した人と当てた人に 1 点ずつ。

④はこの一言——「1 周目は、次の人が困らないように説明してください」。2 周目のひとことが効くのは、全員がその 6 語をもう見ているからです。ここで「自分が困らないように」と言わないのは、語順が周ごとにシャッフルされ、手番も周をまたいで回り続けるから——1 周目に自分が説明した語を 2 周目も自分が説明するとは限りません。それと 3 周目の手ぶりは、座ったままでできる範囲で——立ち上がる前提の表現はこのゲームでは使えません。

かぶりけし紹介ページへ →かぶったら、きえる。3〜8人6人で約20分スマホ1台

まとめ: ルール説明は、台本 1 枚と画面に任せる

台本を読み終えたら、進行役の仕事はほぼ終わりです。順番決めもタイマーも集計も画面が出してくれるので、途中で口を挟むのは「時間だよ」ではなく「いまのうまい!」のほうにしてください。8 人を超える会では 4〜6 人ずつの卓に分けて、卓ごとに「最初にスマホを持つ人」を決めておくとスムーズです——分け方は卓分けの記事に。どのデッキを選ぶかで迷ったらデッキの選び方大全をどうぞ。説明がいちばん不安だったあなたが、台本 1 枚でいちばん頼られる人になります。