せーのドンは、「朝起きて最初にすることは?」のような 4 択の質問に、自分の答えみんなの最多はどれかの予想をこっそり入れて、全員そろったら一斉に開票するゲームです。この記事は、その「最多予想」を当てるコツです。

僕が作っています。無料・1 卓 3〜8 人・登録なし。先に核心を書くと——このゲームで点になるのは予想だけで、自分の答えが多数派でも 1 点も入りません。だから読むのは正解ではなく、目の前の顔ぶれです。

  1. おだい4 択の質問が全員に見える伏せるのは「誰が何を選んだか」だけ。質問と選択肢はみんなで見てよい
  2. にゅうりょくひとり 2 タップスマホをまわして「①自分の答え」と「②みんなの最多はどれか」を入れ、伏せて次の人へ
  3. せーの全員で同時に声に出す自分が選んだ答えを、せーの! の合図でみんなで一斉に言う
  4. かいひょう一斉開票4 択の内訳と、誰が何を選んだかが一気に出る。②を当てた人に +2 点

出す前に知っておくこと: 何分かかる? 何を説明する?

4 ラウンドで約 8〜10 分、スマホは 1 台を手で回すだけ。歓談の合間や、次の予定までの中途半端な時間にちょうど収まります。

進行役が最初に言うべきことは 2 つだけです。「タップは 2 回。自分の答えと、みんなの最多の予想」——ここを飛ばすと、1 回だけ押して次の人に回してしまいます。もうひとつは「せーの、で声を揃える」。開票前に全員が自分の答えを同時に声に出す仕様で、これを知らないと合図で戸惑います。

初対面の卓で使えるかも、先に答えておきます。使えます——質問はすべて「自分ならどうする」型で、過去も持ちものも掘りません。とくに「ふしぎなちから」デッキは空想の質問だけでできていて、現実の好みを一切問わないので初対面の安全弁になります。

ひとつだけ場所の注意を。同時発声の音量は、声の大きさより人数で決まります。ひとりの声は「小さい声でも大丈夫」と画面にも出るくらい小さくてよいのですが、4 人以上が一度に言うとそれなりの音になる。宿の夜なら消灯直前を外して少し早い時間に置くのが実務的な線引きです (夜の時間帯ごとの使い分けは修学旅行・合宿の夜の記事に)。

せーのドン紹介ページへ →みんなの答えを、当てにいく。3〜8人6人で約15分スマホ1台

点はどこで入る? 得点の仕様から狙いどころが決まる

覚えることは 3 つだけです。

何が起きたか
みんなの最多を当てた+2 点
全員の答えが同じだった全員に +1 点
自分の答えが多数派だった0 点

3 行目が効いてきます。自分の答えは、何を選んでも点数に関係しません。だから空気を読んで無難な側に寄せる意味はなく、正直に選んだほうが開票が面白くなります (「え、それ選ぶ!?」が起きるのがこのゲームの山場で、そこを潰さないための設計です)。逆に言えば、頭を使うべきなのは②の予想だけ。ここに集中できるのがこのゲームの気楽なところです。

2 行目の全員一致ボーナスだけは例外で、全員の答えがそろったときに、予想が外れていても全員に +1 が入ります。狙って起こせるものではありませんが、「これは全員同じになりそう」という質問では、自分も素直に多数派を選ぶと共同利益になる、くらいの意識で十分です。

同数で並んだら、どちらを予想しても当たり

仕様でいちばん見落とされがちなのがこれです。最多が同数で並んだときは、並んだ選択肢のどれを予想していても当たりになります (「どれが本当の最多か」で揉めないための設計です)。

これは戦い方を変えます。4 人卓で「A に 2 人、B に 2 人」なら、A と B のどちらを予想していた人も +2 点。つまり票が割れそうな質問は、当たる確率がむしろ上がる——4 択のうち「これは無いな」を 2 つ落として 2 択まで絞れれば、そこで割れてくれた瞬間にどちらでも当たります。「割れそうだから読めない」ではなく、「割れそうな 2 つ」まで絞るのが正解です。

逆に危ないのは、全員の意見が一方向にまとまりそうな質問で、あえて外した選択肢を選ぶこと。ここは素直に最多そうな選択肢を取ってください。

予想を決めるまでの手順にすると、こうなります。

  1. 1「無い」を 2 つ落とす4 択のうち、この卓では誰も選ばなそうなものを外す。ここは自分の感覚でよい
  2. 2残った 2 つのうち、多そうな側を選ぶ割れてくれれば同数首位でどちらでも当たり。まとまれば読み勝ち
  3. 3絞れなければ直感で置くどれも同じくらいありそう = 票がばらける質問。ばらけた結果の同数首位に賭ける

誰と遊ぶかで、最多はどう変わる?

このゲームの質問はすべて「自分ならどうする」型です。世間一般の正解を聞かれているわけではないので、読むべきは統計ではなく目の前の人たち

  • 仲間内の卓: その人の生活を知っているぶん有利です。「あの人は絶対これ」を積み上げて最多を作る。読み合いがいちばん濃くなる編成です
  • 初対面の卓: 個人を読めないので、いちばん一般的にありそうな答えに寄せるのが基本。ただし全員が同じことを考えるので、票は割れずにまとまりやすく、当てやすい卓でもあります
  • 世代が混ざる卓: 生活習慣を聞く質問だと世代で答えが割れます。割れるということは、上に書いたとおり同数首位を狙えるチャンスです

デッキも顔ぶれで選んでください。「くらしのえらび」は生活習慣なので付き合いの長さがそのまま強さになり、「やくわりえらび」は「文化祭の準備、自分がやるならどれ?」のような担当決めで、その人の性格が出ます。「ふしぎなちから」は空想の質問だけでできていて、現実の持ちものや好みを一切問わないので初対面でも安全。「がっこうのえらび」は教室向けです。

予想が読めないときの手

それでも見当がつかないときの現実的な手が 2 つあります。

ひとつ、自分の答えをそのまま予想にも入れる。自分が普通だと思うことは、だいたい他の誰かも普通だと思っています。何も情報がないときの基準点としては悪くありませんし、この手は外しても損がない——どうせ自分の答えのほうは点に関係しないので、2 タップとも同じ選択肢を押すことに後ろめたさはありません。

ふたつ、2 つまで絞れなかったら、絞れないこと自体を情報にする。4 択のどれも同じくらいありそうに見えるなら、それは票がばらける質問だということです。ばらけた結果として 2 人ずつ並べば同数首位になり、どちらを予想していても当たる——絞れない質問は、絞れないまま当たる目があるので、深追いせず直感で置いて次のラウンドに集中してください。

点にならないけれど、称号にはなる

ひとりだけ違う答えを選び続けた人には「レア回答の人」という称号が付きます。これは 2 回以上ひとりだけになった場合で、1 回の偶然では付きません。得点には一切反映されない——合わせる圧をかけないために、あえて点にしていない枠です。

称号にはもうひとつ細かい仕掛けがあって、「いい線いってた」は得点ではなく的中回数で判定しています。全員一致ボーナスだけで点が持っている人にこれを出すと、示していない読みの腕を称えることになるからです。逆に言えば、この称号が付いた人は確かに一度は卓を読み切っているということです。

つまりこのゲーム、正直に選んで浮いても損はしない構造になっています。読みで勝ちにいくのは②の予想だけ、答えのほうは好きに選ぶ。この住み分けを卓で共有しておくと、開票がいちばん賑やかになります。

まとめ: 読むのは正解ではなく、この卓

点になるのは最多予想だけ (+2 点)、自分の答えは何でもよい、全員一致なら全員に +1。同数で並んだらどちらでも当たりなので、割れそうな 2 択まで絞れれば勝ち筋。仲間内なら個人を読み、初対面なら一般的な答えに寄せる——せーのドンのコツはこれだけです。

ほかのゲームのコツはかぶりけしのヒント術うそじてんの嘘の書き方にもあります。

次の卓では、予想のほうに全力を使ってみてください。